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「敵を知り己をしれば百戦危うからず」現役人事担当者から聞いたアドバイス(退職理由編)

用語を確認している男性

せっかく決まった会社を退職してしまう。その原因はどこにあるのでしょう?
「聞いてたのと違う!」「こんな会社だとは思わなかった!」等々
あなたも経験はありませんか?

さて悪いのは「企業」か「求職者」か?

今回も引き続き、現役人事担当者様にアドバイスをいただきました。転職活動の一助になれば幸いです。

 

 

面接官:前職を辞めた理由は何ですか?

 

この質問、転職活動をするうえで避けては通れない項目ですね。私は人事としてこれまで1万人以上の「退職理由」を聞いてきました。

 

・営業だと思ったら○○に配置転換された。
・会社の業績が悪く給与が下がった。
・残業はほとんどないと言っていたのに、入社したら残業は当たり前だった。
・アポイントをとるまで退社させてもらえない。
・賞与がでない。
・やりたいことが出来ない会社だと思った。
・お客様のためではなく利益優先だった。
・強引な売り方についてゆけない。

 

等々…いろいろな退職理由がありました。共通しているのは「聞いてたのと違う」「思ってたのと違う」ということですね。いわゆる「ミスマッチ」です。ではなぜこのようなミスマッチが起きてしまったのでしょうか?面接官と求職者のそれぞれの立場から検証してみましょう。

 

 

 

求職者の立場からみたミスマッチの原因

 

では代表的な退職理由で検証してみましょう

 

・営業だと思ったら○○に配置転換された。

 

総合職で入社した以上、企業というものは「適材適所」に人材を配置します。今のあなたにとって営業より○○が適任だったのかもしれません。私も今では人事ですが、これまでは営業からはじまって、営業リーダー、総務、人事と会社の辞令の度に異動してきました。当時は不服と感じたこともありましたが、「お前の成長になる」という上司の言葉を信じました。そしてそのおかげで「今」があります。今は最初の会社から転職し、人事の責任者として業務を行っていますが、最初務めた会社での経験はすべて貴重であったと今なら言えます。

 

実は私は人事のキャリアの途中、30代で「映像制作の会社」をやりたくて起業をしたことがあります。しかし映像の仕事は思ったほど受注できず、代わりに提案した「デザインの仕事」や「ホームページ作成」の業務ばかり受注していました。もちろん生きるため、社員のため、自分のためにありがたく仕事をしました。

 

何を伝えたいかわかりますでしょうか?

 

つまり起業した「経営者」ですら実は「やりたいこと」ばかりは出来ないのです。まずは仕事とは「やりたいことがすぐに出来るわけではない」という考え方をもったらどうでしょうか?

その上で「業種」「商材」「会社の雰囲気」そして一番大切な「人との相性」などを基準に転職先を探すのがいいのではないでしょうか?要は「やりたいことしかやりたくない」という考え方が、実は企業とのミスマッチを引き起こしている原因かもしれないということです。

 

面接官の立場からみたミスマッチの原因

 

続いて「面接官の立場」からミスマッチの要因を検証してみます。まず募集広告に例えば「営業募集」とあれば、応募する貴方は、「営業が出来る」と思いますよね?当然です。ですが、はたして定年までずっと営業をやるのでしょうか?面接官の立場からすると志望動機に「やりたいことが出来ると思いました」という言葉が入っている場合2通りの解釈があります。

 

(A)「弊社とマッチしている」と解釈する
(B)「やりたいことが出来なくなったらこの人は辞めてしまうのかな?」と解釈する

 

(A)の解釈をしてしまうとミスマッチに繋がる可能性が高くなります。勤務を続けていると「役職」や「勤務地」「業務内容」「会社の方針」などは時間と共に変わるものです。この事実がありますので、「御社では営業に専念できると思い志望しました」というアピールに対して「うちも営業職を募集しているのでマッチしているな」と解釈はしません。「将来的にはあなたの成長のために配置転換は起こりうる」旨を事前に説明しないと「配置転換」を理由に不幸な退職が待っているものです。

したがって面接官は常に(B)の解釈をして「求職者を疑う」傾向があります。
「配置転換」にネガティブなイメージを持っている求職者に対して、「配置転換の可能性」をしっかり説明をすれば選考辞退や内定辞退をするので、事前にミスマッチを防げるからです。また面接官は「配置転換」に対する「質問」が「求職者」からあった時点で「配置転換にネガティブ」なイメージを持っていると解釈している可能性があります。

求職者は「やりたくないこと」を質問するという習性があります。そのような質問をした時点で残念ながら「不合格」になる可能性が高いです。面接官はミスマッチ要因を拾い出すことを意識しているからです。

 

いかがでしたか?どうやらミスマッチは「面接官」と「求職者」の考えの違いが大きく影響しているようです。

 

 

相手の立場にたって面接に臨む。

 

これが大切ですね。

 


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