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【お給料のお話】ちゃんと読み解こう! 転職前におさらいしておきたい「給与明細」

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「給与」表記にも種類がある?

就職・転職をする際、給与は一番気になるところだと思います。給与給与明細には様々な項目が書いてあります。基本的な項目は、「勤怠(その月の勤務日数、勤務時間など)」「支給(基本給ほか支払われる金額)」「控除(保険料や税金など、額面給与から引かれるお金)」「その他(年末調整などで支払われたり引かれたりする金額)」となっています。ただ、転職時に気をつけておきたいのは「額面給与」と「手取り給与」。また、単に「給与」と書かれていることもあるでしょう。「額面給与」と「手取り給与」は内容が違います。「額面給与」というのは、基本給や各種手当、歩合などを含んだ総合計金額のことをいいます。これに対して「手取り給与」はこの「額面給与」から、保険料や税金などを天引きした、被雇用者が実際に受け取る金額のことです。では「給与」とのみ表記されている場合はどちらを意味するのかといいますと、「額面給与」であることがほとんどだといえます。企業によっては、組合費や社内の積立金などもありますので、引かれる金額がさらに増えることも。つまり、額面金額よりも、実際に手にする金額は低くなります。それでは「額面と手取りってなんでこんなに違うんだよ!」と怒る前に正しい給料明細の見方を勉強してみましょう。今回は会社員の方に多い給料明細を参考にしてみます。お給料は様々な項目がありますが、基本給に加えて通勤交通費のみとしてみましょう。あなたの年齢を26歳で未婚。基本給を25万円としてみます。交通費は1万円です。総支給26万円ですね。これからいろいろ引き算してみましょう。まず、上記の場合は引かれる対象が基本給の25万円のみです。交通費は基本的に対象にはなりません。では25万円の所得に対して社会保険料と税金が引かれます。引かれている項目は大体…

 

1.健康保険
2.厚生年金保険
3.雇用保険
4.所得税
5.住民税

 

ですよね。今日はこの中の上から3つ、社会保険である…1.健康保険 2.厚生年金保険 3.雇用保険を考えてみます。まずみなさんは民間サラリーマンに当たりますので第2号被保険者に分類されます。
※ちなみに1号は自営業の方、3号はあなたが奥さんやお子様を扶養していたら奥さんやお子さんが該当します。税率は厳密にはもっと細かいのですが、わかりやすくしたいので…

 

1.健康保険は10%とします。
25万の10%だと25000円ですね。
2.厚生年金は17%とします。
25万の17%だと42500円ですね。
3.雇用保険は1.35%とします。
25万の1.35%だと3375円ですね。

 

あれあれ?こんなに引かれちゃうの?そうではありません。この3つは労使折半なのです。会社がこの中の半分くらいを払ってくれています。※ちなみに労災保険は全額会社負担ですので今回は外しておきます。なので…

 

1.健康保険は5%。
となると12500円
2.厚生年金は8.5%。
25万の8.5%だと21250円ですね。
3.雇用保険だけちょっと特殊なのですが0.5%。
25万の0.5%だと1250円ですね。
※改めて、本当の料率はもっと細かいです。となると25万-(12500+21250+1250)=215000円

 

35000円も引かれてしまいました。でもこれって、社会で一人前に生きていく中で本当に必要なものでもあるのです。
※ちなみに「もっと引かれてるよ!」とか「もっと少ないよ?」というご意見もあるかもしれません。
今回は話をわかりやすくするためにややデフォルメしましたが、実際のお給料を元に計算したものの、本当は標準報酬月額という、4~6月に支給される給与平均金額をベースにしした保険料が9月~翌年8月に適用されるのです。…となると転職で給料に変動があると社会保険が高めになったりすることもあるんですよ。
※標準報酬月額については各企業の所属している健保組合によって異なります。

 

フルコミッションって固定給と比べてどんなメリットがあるの?

さて、今まで記載したのは一般的な企業で雇用される場合の話。フリーランスのクリエイター、保険会社の販売員や不動産会社の営業マン、タクシーの運転手など、報酬がすべて歩合給で支払われる給与形態のことを「フルコミッション(完全歩合制)」と呼びます。フルコミッションの稼ぎはあくまで本人の働き次第。その人が残した業績がそのまま収入に連動するという意味では、公正な給与形態といえます。ちなみに労働基準法の適用外となるため、正社員ではなく主に業務委託や請負契約者として採用されます。では、フルコミッションによる給与体制のメリットとは何でしょう?それは何といっても「報酬金額の高さ」です。例えばひとたび大きな契約の取り付けに成功した暁には、数百万円~数千万円という大金が報酬として得られるわけですから、夢は広がるというもの。一方、デメリットは何でしょう?それは「成果が無ければ無収入」という点です。前記の例えでいえば、1件の大口契約を取るために長い準備期間や長期交渉を余儀なくされる場合もあり、さらに長引いた末に交渉失敗するケースもあります。夢とリスクは常に表裏一体なのです。それから多くの場合、控除される社会保険はないので手取りが多いように見えて、国民健康保健など自ら支払う形式になります。会社と契約をかわす場合、報酬比率は会社によって違ってきます。もしあなたがフルコミッションの契約を考えているのであれば、事前によく確認しておく必要があるでしょう。メリットとデメリットを見比べたとき、人によってはデメリットに目が行きがちな人もいるはず。逆に、自分の道を信じて前に進む起業家タイプの人なら、リスクのある給与形態の中でも難なく成功を収められる可能性は高いでしょう。転職活動中の人は、どうかメリットとデメリットの特徴を正しく理解したうえで、あなたに合った転職先を探してください。

 

おまけ:転職前に考えて見る「自分の価値を時給で換算すると…」

東京都の最低賃金が時給換算932円に引き上げになりました。以前も本サイトで同類の記事を記載したことがありますが、当時は888円。2年あまりで50円近く上昇したことになりますね。ここ数年急ピッチで上昇する最低賃金ですが、アルバイトをしていた学生時代なら良いものの、社会人になると時給換算のこの金額ってピンとこないですよね。それでは、今のお給料を時給換算するとどうなるのでしょうか??
月給25万円で1日8時間、つき22日勤務だと月に176時間勤務です。単純に250,000円÷176時間なので、時給は約1,420円ですね。なかなか良い金額のように見えますが、見込み残業代や36協定を労使で結んでいたりするとちょっと損した気分になってしまいますね。残業多い人はあまり計算しないほうがいいかもしれないです。

 

*36協定とは??
労働基準法第36条時間外及び休日の労働に規定される法律です。
雇用主は労働者を法定労働時間(1日8時間1週40時間)を超えて(延長して)労働させる場合や、休日に(1週1回または4週を通じて4回を下回って)労働させる場合には、あらかじめ労働組合(労働組合がない場合には労働者の代表)と使用者で書面による協定を締結しておかなければならない…というものです。結んでいれば残業させてよいというものではないですが、形骸化しているケースが多いかもしれないですね。はみ出した時間をあなたはどう解釈しますか?

 

おまけその2:年収ばかりチェックしてない?意外に大きい福利厚生による収入にもっと注目!

福利厚生を見落としていませんか?
転職をしようと思ってあちこちの求人票チェックに余念の無い人の中には、ひょっとして年収の項目にばかり視線を向ける人もいるのではありませんか?そんな人に絶対注目してほしいのが、福利厚生の大切さです。勤務条件の中では割とスルーしがちな福利厚生ですが、よく熟知しておけば、実は隠れた年収upに繋がるのです。再就職口を探す際には要注目!

 

こんなユニーク&変わった福利厚生も
企業が取り入れている定番の福利厚生としては、家賃や住宅ローンの支払い額に応じて支給される「住宅手当・住宅購入手当」、扶養家族ごとに支給される「家族手当」、勤続年数などを基準に広い選択肢から自由に選べる「カフェテリアプラン」などがあります。ランチが外食よりも格安に食べられる社員食堂も福利厚生の一環です。一方、最近ではユニークな福利厚生を実施する企業も多く存在します。インターネット事業のGMOは「社員食堂の24時間食事・ドリンク無料」を行っていますし、インターネット広告のフリークアウトでも「お菓子は食べ放題・エナジードリンク飲み放題」や「社員2人以上でランチに行くと、会社がランチ代を全額負担」などを実践中。モバイルサービスのゆめみでは「産地直送の野菜支給」を導入していますし、サイボウズ・ラボやミクシィでは「エンジニアに50万円の椅子の支給」をしているそうです。

 

あると無いとでは50万円もの収入差が…?
社員が福利厚生を活用することは、すなわち本来支払うべき支出を会社に賄ってもらう、つまり同じ額の収入を得られるのと同じこと。会社ごとに福利厚生の条件は様々ですが、場合によっては、福利厚生ゼロの会社と比較した場合年収50万円前後の差額が出ることだってあります。こうなると簡単に見逃すわけにはいきませんよね。あなたが現在転職を考えている会社の福利厚生についても、今一度じっくり調べてみましょう!

 

20代は業界にもよりますが、キャリアを形成する段階の時期ですのでなかなか給料の大幅アップは難しいものです。月給を倍にするための勉強をさせてもらっていると労働者が思えるような社内風土や環境整備は労使お互いのマナーとして必要なのではないかなと個人的に思います。「いつも遅くまでごめんね」の一言で救われる人は多いのではないでしょうか?

 


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