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【働きヒト vol.3】「介護を文化へ!」介護関係者と社会に向けて活動を続ける『介護ラボしゅう』主宰を取材してきました。

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自分に合った会社、自分に向いている仕事…そんな悩みを抱えている方は多いと思います。転職で環境を変化させるのもひとつの手ですが、世の中には会社に所属することを超え、個人としての活動を通して、世の中に情報を発信し続けるエッジの効いた方が数多くいらっしゃいます。そんな社会人の先輩の考え方や活動内容をインタビューするシリーズ【働きヒト】。第三回目は介護従事者のための情報共有の場である「介護ラボしゅう」を主宰する中浜 崇之さんに取材をしてきました。

中浜さん、今日はよろしくお願いします。まずは中浜さんがどんな方が教えていただいても良いですか?

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私は高校までサッカーばかりしてる人間でした。その延長線で将来はスポーツに関わる仕事がしたいなと考えるようになって、理学療法の専門学校に通ったんですね。ただ、お恥ずかしながら、そこは1年で辞めてしまいまして…(笑)。自分には何ができるんだろうなぁって考えながら、2年間くらいサッカーのコーチしたり、洋服屋さんでアルバイトしたりと好きなことばかりやっていたんですよね。いろいろ悩んだのですが、最後の決め手になったのは専門学校時代の研修での出来事。もともと人と話すのって苦手だったんですけど、研修で訪問したデイサービスのお爺ちゃんやお婆ちゃんが、すごく良く話しかけてくれたんです。その時すごく自分が必要とされているような気がして嬉しかったのを思い出して、介護の世界に飛び込んだんです。

元々介護の勉強などをしていたわけでないのですね

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はい、そうなんです。介護への入り方は僕の場合、ヘルパー2級資格の受講をしたところからでした。資格取得には現場実習が必要なのですが、実習先で配属された特別養護老人ホームにいた先輩がすごく尊敬できる方で、「この人と働きたいなぁ」と思っていたら、幸運にもそのまま働くことができたんです。最初はアルバイトから。それから半年後に正社員の募集がこれまた運良くあって社員登用されたんです。結局そのまま9年半。特養と関連のデイ・ホームで働きました。現在は世田谷区に立ち上げたデイサービスの管理者として仕事をしています。

まだまだお若いのに施設の責任者とはすごいですね

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いやいや(照)。そんなことないですよ。でもここは準備段階からかなり関わらせていただいたので思い入れも強いです。当たり前のことをできるデイサービスの原点のようなことをやりたいと思っています。7時〜21時という長い営業時間というのも特徴ですね。

それでは本題ですが「介護ラボしゅう」は、どうして始めようと思ったのですか?

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はい。ご存知のとおり介護の世界って離職率が高いんですよね。それを少しでも和らげたい気持ちがあって始めました。自分がここまで長い間、介護を続けてこれたのは新人時代に自分の思いや話を聞いてくれる先輩がいたからだと思っています。意外かもしれないですが、介護従事者の退職理由って介護という業務の辛さよりも、職場に馴染めないとか、人間関係が原因だったりするんです。僕の周りにも強い志があるのに辞めてしまう方が多かった。じゃあ自分が介護業界で経験してきたことを活かして介護業界で働くみんなの話を聞いたり、アドバイスが出来たりできないかな?と思ったのが今の介護ラボしゅうのスタートです。「しゅう」というのは「集」・「習」・「修」・「秀」・「就」などの意味を持った場を目指して名付けたんです。

最初はお一人だったんですよね?大変じゃなかったですか?

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最初は大変でしたよ。ただ助けてくださる仲間がいたので助かりました。テーマは「まずは愚痴を言い合う場」くらいのテンションで自分の中ではハードルを下げてスタートしたんです。でも、会の進め方がわからない。どうやって時間配分して、司会して…ってとにかくわからないことだらけでしたので、外の勉強会に参加するようにしていました。参加するたびに主宰の方を質問攻めにしてノウハウを学びました(笑)。なんだかんだで回数を重ねるうちに自然と仲間が集まって、参加者同士が意見を出し合ってくれる場になっていきました。今では介護従事者の離職率を防ぐというテーマだけではなく、サービスの提供の仕方とか考え方とかテーマも多様です。参加者も介護従事者だけでなく病院関係者や一般の方など様々。参加者が場を作っているのが介護ラボしゅうの特徴ですね。

会はどのように進めていらっしゃるのですか?

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基本的に定例会は毎回テーマを決めて話し合うグループワークが中心です。ワールドカフェのエッセンスやKJ法のエッセンスなんかが多いですね。ワールドカフェ方式や掲示方なんかが多いですね。介護って人に対してサービスを行うじゃないですか?だから「これっ!」ってやり方をトップダウンで聞いてもみんなのためにならない。あまり講師をたてて説明を聞くより参加者同士の思いや知識や経験を出し合う場にしていますよ。そこで答えを出すというより気付きを持ち帰る感じですね。

今後はどのような会にしていきたいと考えていらっしゃいますか?

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介護ラボしゅうは参加者数も延べ850名、開催数も50回を超えています。辞めようと思ったこともないのですが、最近はゴールの置き場所をどこにしようかなと思うようになっています。いくつかのゴールがあると思うのですが、この会がなくてもみんなが職場で同じようなことを行うようになって、自然と介護ラボが無くなることも1つのゴールだと思います。でもやりたいことはまだまだあります。例えば、介護で働く方の知識や経験ってもっと広い領域で役に立てる事ができると思うんです。今後は介護の現場や仕事だけにとらわれずに、今まで勉強会で得たことを活かしてもっと他の業界とのコラボレーションなども行いたいですね。情報提供やだけでなく、もの作りなどにも役立つスキルは多いはずです。介護の人材がもっと他業界でも活躍できるような橋渡しをしたいですね。

中浜さんの目指すゴールには近づいていますか?

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そうですね。介護業界全体を変えるというところまではいかないですが、参加者様から「明日から頑張れる元気をもらった」という声を沢山いただけるようになりました。すごく嬉しいですよね。こういう声をひとつずつ増やしていきたいです。介護業界は離職率が高いですが、仕事がキツいってだけなら何も介護だけがキツいだけではなくて他にもっと厳しい環境の業界もあるはずですよね?逆に介護だけでしかもっていない優しい部分だってあります。もっとそれに気づいてもらいたいなと思っています。

最後に転職RPGの読者の皆さんに一言アドバイスはありますか?

冒頭にお話したとおり僕は20代で色んな経験をしています。20代であれば関心のあることはどんどんやったほうがいいです。楽しまなければ仕事ではないですし、お金は後からついてきますから。僕もそうでした。あまり慎重になりすぎない方がいいですよ。

取材はここまで。若くてイケメンで介護の現場というより普通の会社にいそうなイメージを持った中浜さん。とても真面目に業界のことを考えつつ、楽しみながら働いているのが良く伝わりました。
今後はプラスαで介護という枠だけにとらわれずに様々なチャレンジをしてみたいとのこと。将来どんな活躍をされるのでしょうか? 取材協力ありがとうございました。

<働きヒト Profile>
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中浜 崇之(なかはま たかゆき)
昭和58年生まれの30歳。都立駒場高校卒業後、アルバイト経験を経て特別養護老人ホームや関連のデイ・ホームに勤務中に、「介護ラボしゅう」をスタート。今年3月に退職し、現在は「世田谷デイハウス イデア北烏山」の管理責任者として就業中。
<イデア北烏山>http://www.nmc-life.com/

<介護ラボしゅう>

ミニ

介護職、介護をしている方、介護関係者だけでなく学生なども参加する定例勉強会。『介護を文化へ』を目標にし、介護職員として思いや考えを共有し、支えあい、悩んでいる人をなくし、社会に向けて介護困難で命を絶つ等の悲惨な現実をなくし、介護の仕事のリアルを知ってもらうことを目指しています。

<介護ラボしゅう公式HPはこちらから>
http://kaigolabo-shuu.jimdo.com/home/

<介護ラボしゅう Facebookページはこちらから>
https://www.facebook.com/kaigolabo.shuu?fref=ts


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